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第2回(2007年)
第1回(2007年)
国内活動
Drサニイワ 研修('11)
その他活動
医療機器寄贈('08)
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第15回 タンザニア眼科医療支援活動 |
●活動日程:2019年6月17日~6月23日
●訪問先: 国立ムヒンビリ大学病院
(Muhimbili University of Health and Allied Science-MUHAS)
●参加者: 山崎俊(山崎眼科 院長)
山﨑 美幸
中茎 敏明(藤田眼科)
藤田 恭史(大阪医科大学附属病院、藤田眼科)
渕野 恭子(藤沢市民病院)
前沢 琢磨(名古屋市立東部医療センター)
浅見 哲(眼科三宅病院 副院長)
浅見 慎(三重大学))
竹内 護(アシコ・ジャパン,NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事))
竹内建司(テイクオフメディカル, NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事))
高橋 まゆみ(知多小嶋記念病院、看護師))
吉川 静香(知多小嶋記念病院、ORT))
村上 佑里(眼科三宅病院、看護師)
横江美貴(在タンザニア日本大使館、看護師))
貞廣光佐子(日本アルコン)
●活動内容:
6月16日(日) |
00:01 |
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羽田空港発
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17:00 |
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ダルエスサラーム着。横江さんのサポートを得て事前に準備しておいたMUHASからの招聘状とTFDAへ提出したCertificate of Donationを見せたが、検査官が日曜で出勤しておらず、検査官が来るまで待つように言われ、3時間程待ったが、結局検査官は現れないので通関していいということになった。今回は参加人数が多いのでマイクロバスを事前に手配しておき、そのバスでホテルへ移動。
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6月17日(月) |
8:50 |
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Donation Ceremony
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08:50 |
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MUHASにて講義を行った。
1. 浅見先生の講義:How to recover in case of the posterior capsule rupture
2. 中茎先生の講義:Technique of Capsulotomy
3.藤田先生の講義:Intraoperative management of the small pupil
4.前沢先生の講義:How to learn ophthalmology for Japanese residents
5.渕野先生の講義:How Japanese female ophthalmologists play an active part in workplace
6.山崎先生の講義:History of Tanzania eye support program
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10:45 |
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術前検査、オペ室セッティング、Aモード計測
・術前検査組:山崎先生、中茎先生、藤田先生、浅見先生、前沢先生、高橋さん、貞廣
・オペ室セッティング組:両竹内さん、吉川さん、村上さん、吉川さん、山崎美幸さん、横江さん
術前検査終了後、先生方はAモード計測へ。オペをスムーズに回すためにオペ対象患者のAモード計測を前日に完了させておくことにした。
※1 術前検査の結果は別紙参照
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6月18日(火) |
8:40 |
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オペ室セッティング開始。器具、ディスポ製品セットアップ。前日の測定したAモードのデータを元にIOLパワーを最終確定。
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10:30 |
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オペ(計12症例)
・滅菌は滞りなく回っており、患者の入れ替えもスムーズだった
・IOLパワー測定を前日にしておいたため、オペ当日の混乱がはるかに軽減された。
・昨年よりもさらに難しい症例を用意していた模様
※1 オペの詳細は別紙参照
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6月19日(水) |
08:30 |
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前日にオペをした患者の術後検査
※2 術後検査の結果は別紙参照
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11:05 |
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術後検査の最中にオペのセッティングを同時進行で行う
オペ(計12例)
Dr. Mafiwiriがオペの見学に来てくれた
※1 オペの詳細は別紙参照
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18:00 |
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在タンザニア日本大使公邸にて会食。
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6月23日(日) |
10:00 |
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Kinyerezi Dispensaryにて眼科検診(計52名)※3 詳細は別紙参照
・事前に横江さんが視力、血圧、血糖値等を測り事前に問診をしておいてくれていたカルテを元に2組に分かれて眼科検診を行った。
・老視が多いが眼鏡が買えないので矯正ができない(月給が約2~3万円なのに眼鏡が一番安いものでも5000円)。老眼鏡は昨年に引き続き喜ばれた。
・オドメール、フルメトロン、ブロナック等の薬も処方
・横江さんの娘さんのルナちゃんとメグちゃんがスワヒリ語/日本語の通訳として今年も大活躍
・老視矯正が必要ない患者さんにはサングラスを渡した
・持参した古着も検診を待っている患者さんに配り、非常に喜ばれた。
・患者さんから検診後グレイソンさんに電話があり、眼鏡をもらいよく見えるようになったと喜んでいたとの報告が横江さんからあった
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特記事項 |
1)本活動を始めた当初に眼科部長であったDr. Mafiwiriがオペを見学に来てくれ、長年の日本チームの貢献へ感謝の意を表していた。Dr. Mafiwiriは2009年から1年間イギリスでCommunity Healthの勉強をするために留学しており、帰国後4年間はMUHAS Medical SchoolのDean(学部長)をしていた。その後眼科に戻り、今は眼科のオペをしたり、指導をしたりしている。
2)Dr. Celinaからフェイコを学ぶためのウェットラボを設置したいとのリクエストあり。フェイコを学びたいという強い希望があることが分かった。
3)MUHASの白内障治療費
・Public - 国民皆保険未加入者(貧困層) 135,000 Tshs
オペ費用は無料。材料費のみの金額。今回オペをした患者さんのうち2名がこれに該当。
・National Insurance – 国民皆保険加入者 650,000 Tshs
保険料は各自の収入によってことなる(60,000, 50,000, 40000...)。今回の患者さんの残りはこれに該当する。
・Private – 国民皆保険には入らずキャッシュで支払う(高収入者) 800,000 Tshs
受けられる治療の程度は上記全てのカテゴリーで同等。Privateのメリットは紹介状なしで受信できること(他の2つのカテゴリーではMUHASで治療を受けるには紹介状が必要になる)。MUHAS側はPrivateの患者さんから受け取った費用でPublicの患者さんの不足分をカバーする形になっている。政府や一般企業勤務の人は国民皆保険に加入することが多いが、農民やその他労働者の人は国民皆保険には入れていない。国民のほとんどが国民皆保険未加入者であるというのが現状。
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