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オレンジ海外活動

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オレンジ国内活動

 Drサニイワ 研修('11)

オレンジその他活動

 医療機器寄贈('08)

 第10回 タンザニア眼科医療支援活動


●活動日程:2014年9月12日~9月21日
●訪問先: 国立ムヒンビリ大学病院
      (Muhimbili University of Health and Allied Science-MUHAS)
●参加者: 山﨑 俊(山﨑眼科院長
           NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事長)
      小嶋義久(小嶋病院 眼科部長)
      横山光伸(木村眼科内科病院)
      吉田知佳(木村眼科内科病院)
      山﨑美幸(山﨑眼科)
      竹内 護(アシコ・ジャパン
           NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事)
      竹内建司(テイクオフメディカル
           NPO法人タンザニア眼科支援チーム理事)
      横江美貴(在タンザニア日本大使館、看護師)
      久斗崇広(千寿製薬)
●活動内容:

 9月12日(金)

18:30

関西国際空港集合。
JAL手荷物配送カウンターにて荷物を確認し機内預け入れ荷物を臨時で預かってもらい、食事兼ミーティングへ。
【ミーティング内容】
・レンズの確認(各メーカーのパワーや枚数)
・佐々木教授のチームが確認された術予定患者のIOL選択についてざっくりと確認

20:00

ダルエスサラームに到着
ビジネスカウンターにてチェックインを開始。
ビジネスクラスの手荷物最大重量は40kgだが1個の重量が40kgを超えてしまうものは貨物便での対応しか出来ない為、滅菌器の取り扱いを拒否される。滅菌器と滅菌水は再度送り返す。
最近の手荷物重量基準が厳しくなっていることが肌で感じられることに。
次回はビジネスクラスとエコノミークラスの総合計重量だけでなく1個の重量制限も考慮に入れる必要あり。

23:00頃

関空出発

翌4:30

ドバイ空港に到着
荷物を受取る際に最後の一周をみても資材が出てこない。事務所に問い合わせるが、資材は最後にまわされていた。
さらに入国をする為の荷物検査時に資材の入っている中身は何なのか個別の説明を求められる。
箱を全部開けていく勢いであったが全てを開けることなく最後は通される。
やはり途中で荷物を下ろすような予定を組むことは次回以降止めるべきであるとの意見で一致。


 9月13日(土)

18:30

ドバイ滞在


 9月14日(日)

6:00

朝食後に空港へ。数が間違いないかリストで確認。
チェックインカウンターで再度手荷物重量について、ビジネスとエコノミーの人数の総合計した受け入れ重量で預けようとするも受付のアラブ人スタッフが数を数えられず混乱していたが、ガイドの取り仕切により何とか預け入れが可能に。

15:00

ダルエスサラームに到着
また手荷物二つが出てこないアクシデントに見舞われる。
プライオリティーシールが貼ってあったにも関わらず大変遅くに出て来た。中身を検査された後が見つかる。
今回のことで、次回からは中東経由で直接ダルエスサラームに向かうことが求められる。
タンザニア入国はサニーワ先生からの正式な招聘状があった為スムーズに入ることができた。


 9月15日(月)

8:30

ムヒンビリ大学病院(MUHAS)に到着後資材を眼科医局に運搬。

山崎先生よりサニーワ先生にドネーション贈呈。
河合教授から寄贈された眼科絵本をムヒンビリ大学の各先生に贈呈。
患者様より御寄付のあったボールペン等を山﨑先生より贈呈。

眼科医局にて横山先生による「MIVS vs infection」という演題名で約30分の講義。受講者はサニーワ先生以下6名の医局医師。

タンザニアの眼内炎発症率や起こった際のシステム構築について話題に及ぶ。タンザニアでは眼内炎の発生率は低く、具体的な対策は行っていないという事であった。抗菌剤の値段が高価なこともある。




9:30

予定患者10名のうち3名来院 後の7名は手術に怖気づいた模様。(手術のイメージが目をくり抜かれると本気で考えている)
3名の術前検診うち1名は外傷性の白内障だがMUHASの先生による執刀。医局から4階のオペ室へ資材等の移動。

11:00

Diplo Max等オペ室の調整終了。
今回の無償診療について大学病院でのレジストレーション取得が出来ていなかった為、大学との交渉に時間がかかりオペへと進まず。
隣のオペ室で眼腫瘍切除術が施工されていたので見学。

12:45

患者さんの散瞳待ち、Aモード実施
フットペダルが中で曲がっている部分が見つかり修理

13:37

インフラの整備が整っていない為停電。無停電システム稼働せず。
受水器が見当たらない(使い方が分からず普段から使っていない可能性あり)

1例目:60歳 男性 【術者:小嶋先生】
2例目:70歳 女性 【術者:横山先生】
10歳の男の子は後日大学の先生による執刀が決まる

14:00

1例目オペの最中に停電。すぐに復旧する。
SDカードに録画していたデータが飛んでしまう。

15:00

オペ終了


 9月16日(火)

9:00

出発 MUHASへ

本日の予定患者5名
午前は術前の検査と昨日の患者さん2名の術後検査
大変喜ばれていたので村に戻って口コミで広まる可能性あり


11:00

滅菌後の器具の場所について確認

1例目:42歳 [術者:横山先生]
2例目:男性    [術者:小嶋先生]
3例目:女性    [術者:横山先生]
4例目:27歳 男性[術者:小嶋先生]
5例目:50歳 女性[術者:横山先生]


14:25

終了

 9月17日(水)

9:20

病院到着

9:50

本日に患者7名診察 (うち昨日のリスト記載者1名)
昨日のリストに入っていた人1名(時計が無いので時間の感覚がなく指定時間に集合場所に到着できず)

  

1例目:72歳 男性[術者:横山先生]
2例目:男性    [術者:横山先生]
3例目:62歳 女性[術者:小嶋先生]
4例目:79歳 男性[術者:小嶋先生]
5例目:60歳 女性[術者:横山先生]
6例目:65歳 女性[術者:横山先生]
7例目:64歳 男性[術者:小嶋先生]
8例目:76歳 女性[術者:小嶋先生]
9例目:65歳 女性[術者:横山先生]
10例目:91歳 女性
     [術者:ジュリス→横山先生]

今回の活動は無事終了。

18:30

大使を交えて懇談後会食

到着が早すぎたたこともあり、黒須医務官には早々にお越しいただき会食までの間、今まで赴任された国々の興味深いお話をうかがう。



今後の課題


議案1:Aモードの測定について(測る人の教育について)
・視力の悪い人に真直ぐ見させるためのアイデア)
・あご台を入手する
・測定研修の実施

議案2:手術、検査、治療技術について
・タンザニアのDrの技能について
・フェイコ件数を知ることが一つの指標として重要ではないか
・側視鏡の同軸が見えない レンズのカビが原因か?
・Drでさえ検査について疑問の残るところがある。1度測ると満足する傾向にあると思われる
・SRK‐T式について知識がない
・進歩した技術に追い付いていない。新しい事を習得できていない
・検査の重要性をしっかり教えることが必要
・この国では白内障の進んだ症例が多い為、Aモードで測ることが前提になる
・精度を上げるために比較的新しい器械とあご台を確保することが一番の近道

議案3:オペの改善について
・破嚢時の処理について教育が必要
・オペはジュディス先生とパダーニ先生はやっていると思われるが若い先生はオペをしていないのではないか
・CCCの練習が出来ていない。(次回からは机太郎を使った半日トレーニングを済ませてから人眼で教えるのは?)
・15時までしか時間がない場合13時までOPEをしたあとに机太郎を使ったトレーニングと口頭試問を実施してはどうか

【次回の活動で実現したいこと】
1 眼内レンズを選択するためのAモードの習得をしっかりさせる
2 Phacoを確実におこなえる術技を習得させる
3 器材を扱う企業への寄付のお願いを申し出る


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