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オレンジ 理事長ご挨拶

オレンジ タンザニアの眼科医療

オレンジ 支援活動の開始

オレンジ 一葉の思い出


人間は年齢を重ねれば誰でも白内障になり視力が低下します。そして、世界の失明原因の第1位は白内障です。しかし日本をはじめとする先進国では、白内障で失明することはまれです。その理由は、白内障が手術で治る病気だからです。つまり、途上国に住む多くの人々が、白内障の手術を受けることが出来ず、失明状態にあるということが言えます。

この問題を少しでも解決するために、「タンザニア眼科医療支援チーム」はより合理的な「超音波白内障手術」をタンザニアで普及できるよう、活動を進めております。

我々は、2007年に朝日大学付属村上記念病院眼科、堀尾直市教授を中心として、タンザニア国立ムヒンビリ大学病院眼科での、超音波白内障手術の教育を主な目的として活動をはじめました。年1回、1週間程度の現地での手術指導、眼科医療機器の管理指導、タンザニア眼科医の日本での研修サポートなどの支援を行っております。

  チームのメンバーは、藤田眼科(徳島市)院長の藤田善史先生が1999年から進めている「ミャンマー眼科支援チーム」の有志を中心として構成されており、ミャンマーで培った海外眼科支援活動のノウハウをタンザニアで活用しています。また日本眼科国際医療協力会議(JICO=Japan International Cooperation Ophthalmology)の一員として、世界各国での日本人眼科医の支援活動と連携しております。

 活動開始の契機は、私も参加させていただいているミャンマーでの活動を、元在日本タンザニア大使のムタンゴ氏が知るところとなり、「同じような活動がタンザニアでも出来ないか?」という話題が出て、具体的な調査の後に活動を開始することになりました。この活動には、在日タンザニア大使館、愛知万博でフレンドシップ自治体を提携した小牧市の小牧ライオンズクラブ、在タンザニア日本大使館をはじめとする多くの皆様のご協力をいただいております。

 2008年には小牧ライオンズクラブ創立45周年記念事業として、多くの眼科医療機器を寄贈していただき、2009年には現地での超音波白内障手術の直接指導を順調に始めることが出来ました。

現地では、タンザニア人と結婚して日本大使館に勤務している、横江美貴看護師が活動をサポートしており、より充実したものにしてくれています。彼女は現地語であるスワヒリ語が堪能で、たびたびムヒンビリ大学病院眼科を訪ねて、寄贈した眼科機器の状況、問題点などを聞き出して連絡してくれるので、現地眼科関係者から強い信頼を得ています。

私たちは、タンザニアの眼科関係者との交流を通じて、現地での超音波白内障手術の普及を目指すとともに、日本では経験できない異文化との交流を体験し、我々の日常診療を見直して、我々自身が成長してゆくことも重要であると考えています。


NPO法人タンザニア眼科支援チーム
理事長 山崎俊(山崎眼科院長)

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