safari! space
space
space
HOME JTEMSTについて 活動報告 サポーター 寄付
 HOME > JTEMSTについて > 一葉の思い出




オレンジ 理事長ご挨拶

オレンジ タンザニアの眼科医療

オレンジ 支援活動の開始

オレンジ 一葉の思い出

幼少期に外国人留学生に接して「人間同士」を実感
―育まれたその思いが海外での眼科支援活動に繋がる―

 近年、海外での眼科支援活動は、臨床眼科学会などでセッションとしてとりあげられ、報告にふれる機会があると思います。私は、藤田善史先生(徳島市、藤田眼科院長)が中心として行なっている「ミャンマー眼科支援活動」へ参加させていただき、また、堀尾直市先生(岐阜市、朝日大学歯学部附属村上記念病院眼科教授)とともに「タンザニア眼科支援活動」を進めています。
 私の外国人との交流は、幼少時に眼科医である父が、毎週のように外国人留学生を自宅へ招いて共に食事をしたり、遊んだりしていたことが最初です。父が仲良くなったタンザニア人へ自分の車を無償で譲ってしまったこともありました。留学生の中には大臣や駐日大使になって再び山崎眼科を訪問してくれる方もいました。その後私は眼科医となり、米国への留学も経験して、自分が日本の眼科医であるという誇りを持つと共に、世界の眼科医と交流しながら意義ある活動に参加したいという考えを抱くようになりました。
2004年に藤田先生へ志願して、ミャンマーでの活動に参加しました。日本の第一線で活躍している、職場も医局も異なる眼科医たちが、厳しい環境下で協力し合って、困難症例を克服してゆくさまはWBCの日本チームを彷彿させ、心から感動しました。また2007年には以前の縁からタンザニアでの活動を堀尾先生たちと始めることになりました。在日タンザニア大使館の皆さん、愛知万博でフレンドシップ自治体を提携した小牧市の小牧ライオンズクラブの皆さん、タンザニア人と結婚して現地の日本大使館に勤務している日本人看護師の横江美貴さん(彼女は私が非常勤医として外来を担当している、藤田保健衛生大学病院で以前勤務していました。不思議な縁です)ほかにも多くの方々のご協力のもと、喜んだり、がっかりしたりしながら活動をすすめています。
そしてこれらの活動の基本理念は、私が幼少時に外国人と接した中で感じた「人間なんて皆同じ」という思いに繋がっているような気がします。
(写真は1970年代自宅にて、両親、外国人留学生に囲まれて)

この文章は千寿製薬発行の「銀海、No.207、2009年夏号」に掲載されたものです。

Copyright 2012 JTEMST. All Right Reserved.